Newtown House

京都のニュータウンに建つ若い夫婦のための住宅です。大小様々な家型を並べることで住宅そのものが風景となり、住宅→ニュータウン→山並みまでがひと続きのシーンのように感じられる住宅を目指しました。

 

周辺住民には若い子育て世代が多く、ご近所との良好で相互扶助的な人間関係を望んでおられました。

そこで、プライバシーを確保しながら街と繋がりを持つ工夫をいくつか試みています。

 

閉鎖的な街並みの中に少しだけ街との繋がりを示すことで、生活と周辺の関係に良好な影響を与えてくれます。

photo/Yohei Sasakura

東西の大きな開口に挟まれた空間(ホール)は、各室を繋ぐこと以外に特定の用途を持たない大らかな空間です。

ホールは、玄関の土間から2階に至るまでの床がすべて階段状になっていて、全ての段差は人が腰かけたり、机として利用できる寸法を基準として割り付けていますが、なるべく行為を限定しないように余裕を持たせて、思いがけない使い方をその都度発見できるように計画しています。

 

東西方向の段差に対して、南北方向は天井に勾配をつけました。階高をできるだけ抑えることで、断面がそのまま平面に影響を与え始め、ひとつの天井高が最大6mから1.9mまで連続した面として空間に表れ、天井が下がりきったところで部屋が分節されます。

そうした大小様々な勾配が、様々なスケールの空間をもたらし、個々人が持った身体感覚によって、居場所を選び取ることができるようにしています。

2016.08
所在地 :京都府京都市
用途 :専用住宅
構造 :木造
敷地面積 :164.48m2
建築面積 :  99.02m2
延床面積 :132.04m2
 
共同設計者 湯川晃平
構造設計:萬田隆構造設計事務所

掲載誌

新建築 住宅特集 2017年11月号

LiVES Vol.97 2018最新住宅スタイル

MARU NO.185 (韓国)

habitus #38 (オーストラリア)